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ライターに向いているかどうか、じぶんに向けた問いがインプットにつながる

ライターズドキュメント

ライターに向いているかどうか、いわゆる「資質」の問題です。最初に断っておくとすれば、「そんなものは最初からない」――のですが、ここで話したいのはそういう全か無かみたいなことではありません。

資質なんて最初からないのだから向いているかどうか気にするのは無駄、と思うかたもいるかもしれません。それはそれですこし結論を急ぎすぎているかもしれません。

わざわざ「向いているかどうかを知りたい」という項目をボランタリーライターのアンケートにいれたのは、どの段階で物事を考えているのかを共有したかったからです。もっと言えば、じぶんの深部に向けて、どんどん掘り下げてもらいたいというのがあったからです。

ライターとして書くということは、ライターとして読まれることでもあります。書くことと読まれることは裏返しで、読まれるということは読むひとのためにひとつひとつのことばが存在するということです。それは非常に丹念な作業で、すでに常に「まだ書かれていないことをまだ読んでいないひと」のために書くことになります。その野良仕事をやりたいと思うかどうか、そこが唯一のポイントではないかと私は思います。ただ、その覚悟自体も最初からあるわけではないので、ライターという野良仕事への興味、関心、覚悟、敬意、そういったものの可能性を信じられることが駆け出し時に必要なんじゃないかと感じます。

話を戻しますが、それなのに「向いているかどうか」の自問を重視するのは、適格な問いを持つことで適格な情報が入ってくるからです。良質なインプットは、良質な問いによって誘われます。ふつうチャンスというのはお金のように貯めておくことができないのですが、問いを用意しておけば降り過ぎてゆくチャンスを受け止めることができます。問いはインプットのチャンスの受け皿になります。そうでもしないと、じぶんにちょうどいい情報というのはなかなか入ってきてくれないものです。なぜ人間がそういう仕組みになっているのかわかるようでわからないのですが、いまはひとまずそういうことにしておいてください。

なので、知りたいことがあれば、その知りたいことに合った問いを見つけてもらいたいのです。たとえば、記事にはなんでタイトルをつけなきゃいけないのか、という問いを見つけることができれば、タイトルについて理解する好機にめぐまれるはずです。答えのための問いではなく、インプットのための問いをできるだけ用意してほしいと思っています。だれかに答えてもらうための問いではなくて、じぶんに向けた問いをゆたかに育ててほしいと思っています。

アンケートでは「向いているかどうか」という問いを用意しましたが、一字一句おなじである必要なんかまったくありません。問いのことばはいつだってあなたのオリジナル。「俺は書けるか」でもいいし、「私はライターになれるか」でもいいし、なんだっていいです。ちょっとずつおなじでちょっとずつちがっていて、そのわずかな差異が明日は個性に変わります、明後日は独創性に変わります。ちがうからこそ、あなたの書いたものを「ちょうどいい」と感じてくれる読者もいます。そこ目がけて、筆耕という野良仕事をはじめましょう。

Written by Aisaka, Chihiro
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