『ラゴン・ジュルナル』に来てくださってありがとうございます!

「JavascriptをOn」にしていない端末やブラウザで閲覧しているかたに、このアラートが表示されるようになっております。Javascriptを許可してからおたのしみくださいませ。

Chrome「設定」→「詳細設定」→「プライバシーとセキュリティー」→「サイトの設定」→「Javascript」を許可 iPhone「設定」→「Safari」→「セキュリティ」→「Javascript」をオン iPad「設定」→「Safari」→「詳細」→「Javascript」をオン Android「メニュー」→「設定」→「高度な設定」→「Javascriptを有効」など

「自分事」として考えるとは - ちっぽけさに問い込まれてもなおちっぽけに繼ぐこと

世相は、相変わらず世相です。

なにかの社会問題が浮き彫りになるたび、すくなくないひとがじぶんの無力さにうちひしがれると思います。じぶんが億万長者だったらそこここに寄付して支援したいとか、じぶんが総理大臣だったらこれこれこういう救済政策を実行したいとか、じぶんが神だったら世界からなになにの問題をなくしたいとか。たぶんそういうおおきなことを考えないこともないでしょう。

おおきなことを考えれば考えるほど、じぶんというたったひとりの人間にできることのちっぽけさに刺し込まれたり、問い込まれたりするものです。なんでじぶんは神じゃなくて市民なんだと唾のひとつも吐きたくなります。半径五十センチメートルの足元はぐらつき、有責の標識はイバラで覆われ、石鉄隕石の断面みたいな模様が心の地面に浮かんできて、ぜんぶ無意味で、ぜんぶ無関係で、ぜんぶ無責任で、ぜんぶ無頓着に見えてくることもあります。異常系統のアラートが出ているときの思考です。

そんな生気も浮つく脱臼した思考の整復操作はどうすればいいのか。

それは、相変わらず「自分事」として考えつづけることだと思います。では、あらためて、自分事として考えるというのはどういうことなのか。

それは、浮き彫りになったおおきな問題をふたたびじぶんの手元に戻してきて、いちから継ぎ直すことだと思います。

経済破綻というおおきな問題が目に入ったら、滅入ったりするまえに、じぶんのいちばん存続してほしいお店に1円でも届けられないか申し出てみてもいいかもしれません。日本企業の後手後手の彌縫策というおおきな問題にやられそうになったら、じぶんの会社の労務に現場の困りごとをメールしてみてもいいかもしれないし、ツイッターで企業の対応がどんな感じかアンケートをとってみて記録をのこしてみてもいいかもしれません。

あるいは、日本の政治の不明な意思決定というおおきな問題に頭をかかえそうになったら、じぶんが政治について知っていることや関わってきたことがどれだけあるのか書き出して、現状を見直してみたり、あらためて勉強し始めてみてもいいかもしれません。首相が黙って格闘しているものはいったいなんなのか、政権与党のなかにある意見の対立はどうなっているのか、民主主義の成り立ちはどんなだったのか、政策を評価するポイントはどれだけ多様にあるのか、国債を発行するといつだれにどんな影響があるのか、短期の決断と長期の決断ではなにが決め手になるのか。意外と知らないことだらけだったりします。

おおきな問題は、まず間違いなくじぶんとつながっています。責任の有無、罪の有無、事前説明の有無、資格の有無にかかわらず、おそらく切っても切れないんですね。私は、それでいいんだと思います。でも、そのつながりがねじれたときは痛くて痛くてしかたないので、元の方向にねじり直したい。それが、ちっぽけなことからひとつずつつながりを確認する行為だと思います。有名人がどこかに何億円ほど寄付しても、じぶんの大好きなお店にじぶんが1円でも届けようとするちっぽけな行動のおおきな尊さは不変不動です。滲みません。おおきな問題とのすこやかなつながりを取り戻せると思います。つながりを取り戻したら、これは私的な楽観論ですが、今度はもっと解決しやすくなるかもしれません。

Written by Aisaka, Chihiro
Copyright LagonGlaner and Author

「ラゴン・レキシク Lagon Lexique」は、ことばとの出会いを大切にするランダム語釈表示サービスです。ふだんの生活では出会えないことばが収録。どなたでも無料なのであそんでみてください!

運営や著者に声を送る かしこまらず、あなたの温度感で。 フォームへ飛ぶ
Liana Mikah
ブログ 思いつづるひとつひとつの日々。
Agathe Marty
エッセー それぞれが一回に懸けるもの。
daniel petreikis