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人生ってなんだっけ

SNSのアカウントを複数持っているのが悪いのかもしれない。いや、持っていなくても検索して見てしまうだろうから変わりはないか。

SNSは楽しいし助けられたこともたくさんある。ただ、コントロールしないと自分を見失いかける。いまフォローしているのは150人くらいだろうか。膨大に、精力的な人たちの活動が流れてくる。

『私には私の地獄があるし、あなたにはあなたの人生の地獄があるのだから』と言ったのは宇垣美里だったけれど1、わたしはあまりにも他者と自分を比較しすぎる。コンプレックスが多いからか、自分に自信がないからか。――趣味であるはずの短歌の世界ですら、他者のバックグラウンドを覗き見ては羨望と嫉妬がまぜこぜになったどす黒いなにかが生まれてしまう。

恵まれた環境に生まれ育ち進学先を選ぶ自由がありそこへ入学するための準備ができる環境があり入学して就活に勝利して卒業して華麗な略歴となる会社を渡り歩いて華麗な仕事をしている人たち。その人たちにも地獄はあるのだろうけど、それにしたってあんまりじゃないか?

趣味の世界までもそんな思考に取り憑かれて、その人たちに追いつくために評価されなければいけないような錯覚に陥っていた。でもわたしには圧倒的にエネルギーが足りない。そもそも今月から新しい仕事を始めたのだし、趣味までも評価されようなんて無茶な話だ。けれどその仕事も特に安定した仕事ではないし契約期間が満了すればどうするのか今から考えなくちゃいけない、学歴もできることも特にないし。ああ人生って生活ってなんだっけ。

……わたしはなんのために生きているのだったか。忘れかけていた。この数ヶ月、職がないまま家に籠らざるを得なかったせいか。わんわんと鳴り響く防災無線に耳を塞いでいたせいか。

地元から逃げるようにしてここへきた意味を。

いま唐突に思い出した。失われた20数年を取り戻すためだ。わたしの人生は小中学校の記憶が殆どないほどに暗い。嫌なことの記憶だけはこびりついている10代の後半と、親の束縛から逃れられず、ただ診断だけが降りて薬を服んでかろうじて生きた20代の数年間。

取り戻すのだ、自分の手の中に。他人の人生を羨んで妬んでいる場合ではない。わたしはわたしの人生を生きるためにここにきたのだ。

これからは自分のことだけについて悩むことにしよう。ああ、それから優しい優しい恋人のことも。それだけだ。

Written by Izumi Mano
Copyright LagonGlaner and Author

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