『ラゴン・ジュルナル』に来てくださってありがとうございます!

「JavascriptをOn」にしていない端末やブラウザで閲覧しているかたに、このアラートが表示されるようになっております。Javascriptを許可してからおたのしみくださいませ。

Chrome「設定」→「詳細設定」→「プライバシーとセキュリティー」→「サイトの設定」→「Javascript」を許可 iPhone「設定」→「Safari」→「セキュリティ」→「Javascript」をオン iPad「設定」→「Safari」→「詳細」→「Javascript」をオン Android「メニュー」→「設定」→「高度な設定」→「Javascriptを有効」など

2020年5月を生きている話

人生のことを考えていたら、指先にまでふつふつと溢れるものがあって、久しぶりにことばになると思った。

なんやかんやとあるらしいけれど、もともとインドア(引きこもりともいう)のわたしには変わりないというのが正直なところ。外食ができなくなったので、料理をする回数が増えた。食べたいものが浮かばないので、これが一番困る。変わりないってさっき言ったところなのに、もう困ってる。まちがいまちがい。そろそろスタバが恋しい。帰りに立ち寄ってひと息つく場所だった。手紙を書きに行く場所だった。本当だったらいま、季節限定はなんの味なんだろう。通販は前からよく使っていた。イベントが中止になり余ったというお酒を買った。しっかりと恩恵を受けている。フランスのクラフトビール、銘柄なんて詳しくないけど美味しかった。開けるために栓抜きを買った。こっそり生活の密度が増している。てきとうに、記録のためだけに、ビール瓶の写真を撮った。いつか思い出したらまた買おう。携帯のカメラロールは2276枚で止まっている。増えない。ちょっぴり寂しい。カメラを出す機会も減った。どうしても触りたくて、すこし近所を歩くのにぶら下げていった。1年一緒に過ごしたOLYMPUS PEN EED、角ばったフォルムがお気に入り。沿道のツツジが綺麗。傾きかけた太陽が、白のツツジを光らせていた。それだけ撮った。今、フィルムカウントは45枚目で、現像に出すにはまだかかりそうだ。引きこもりだけど、日光を浴びないと死にそうになる。皮膚が緑にならない程度に、ミトコンドリアがあるに違いないと思っている。田舎生まれのせいかもしれない。田んぼ道の真ん中を自転車で走り登校するような田舎だった。山はひくい、空は広い、虹は端から端まで見えた。流れ星を見るのに道端に寝転んだ夏、神社の境内でかまくらを作った冬。そういう季節のめぐる場所。土の香りがあること、あの場所を出てから知った。わたしの人生の大半はあの田舎にあるけれど、あまり執着がないのは親のために生きてきた時間だったからと気付いた。親の望むいいこでいる人生しか知らなかったから、他の生き方なんて考えもしなかった。そういう閉鎖的な時間だった。と、一応自立して、客観視できた。数年かけて身の回りのものをみずから取捨選択してできたわたしが、ようやくわたしと実感している。このからだがこころと一体になりかけている。こういうのを人間と呼ぶのだと思う。うれしい。こんなに不便でも、心がうれしい。晩御飯をつくりながらこんなことを考えた。今日は小松菜と豚肉をごま油で炒めた。小松菜なんて、つい先日まで買うことなかった。料理を作業として行っているとき、無になる果てで考え事をしている。それ自体はすき。食べ終わったら、明日はなにをつくるか決めよう。

Written by Amagaya. Haru
Copyright LagonGlaner and Author

「ラゴン・レキシク Lagon Lexique」は、ことばとの出会いを大切にするランダム語釈表示サービスです。ふだんの生活では出会えないことばが収録。どなたでも無料なのであそんでみてください!

運営や著者に声を送る かしこまらず、あなたの温度感で。 フォームへ飛ぶ
Liana Mikah
ブログ 思いつづるひとつひとつの日々。
Agathe Marty
エッセー それぞれが一回に懸けるもの。
daniel petreikis