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本のしおりをお菓子の包みにした話

本のしおりがずっと苦手だった。

しおりがあると「終わり」を意識してしまって、内容に集中しづらくなってしまうから。「どこで終わりにしよう」ともんやりと考えてしまって、読みながらどこかそわそわしてしまう。本を読むことは好きでも、それはいつもなんとなく気になる問題で、読書に小さくネガティブな気持ちを落としてしまっていた。うすっぺらい紙のしおりでも、本の背表紙についているしおり紐でも、金属製のものでも、なんでもだめだった。手元にしおりとしてあるものは、みな終わりを感じさせるものとして存在感を主張していたのだ。

お菓子の包みをしおりがわりにしたのは、ほんの気まぐれだった。

お徳用のチョコレートのビニール包。よくキャンディ包になっているやつだ。たまたま放置していたくしゃくしゃのそれを、しおりが近くに見当たらなくて取りに行くのも億劫だからとなんとなくページとページのあいだに挟んだ。それが当たりだった。

本来しおりとして機能することを想定されていないからか存在感がない。透明だから、視界にもちらつきにくいせいもあるだろうか。そばに置いておいても、あとで捨てるものという認識のままで、いままでよりずっと気楽だ。もしその包みを「しおり」として認識してしまったら、それは捨てて新しいチョコをかじって別の包みを使えばいい。我ながら名案だ、と思わず嬉しくなった。

チョコに限らず、いろんなお菓子の包みを試して使うのもきっと楽しい。しおりをはさむという行為が、自分の中でいっきに軽くなった。今まで頭を悩ませ続けてきた問題がひょんなところで解決してしまって、拍子抜けしたけれど自分にとって画期的な発見だった。

お菓子をつまむように、もっと気軽にふらっと本を開ける気がする。

Written by Kyou Sanshi
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